日本建築法制会議 26回総会 議事録

日 時:2006810日(木曜日)1000分〜1200

場 所:東京都港区新橋3−16−3 東京都港区立生涯学習センター202学習室

出席者:13名(敬称略・50音順)

    大山  宏、加藤光一、楠川邦輔、佐竹克也、竹川忠芳、辻  英一、長縄裕行、

    西 邦弘、平松朝彦、眞柄栄毅、室田達郎、柳澤孝次、山田利行,

主な情報発信(敬称略)と主な意見交換(⇒)

〇話題提供と提出資料―1(平松朝彦)

100年利用権システムの概要、団地再生に関する提案の内容』

 ⇒ 100年に見合ったものをつくる!いままでつくられてきた建築のあり様を根本的

   に変えることが必須となる。

 ⇒ 平成18年【2006年】現在から100年前は明治39年【1906年】であるが社会的・

   経済的にもの凄い社会変動が大きい。今後100年経つと日本の人口は大幅な減少

   になり、それらの変動状況を具体的に条件を予見してシナリオを構築しなければ

   なりませんね。

 ⇒ ヨーロッパでは“何をつくるのか、どうやってつくるのか”などをキチンと実績

   でスペックを示して良い建物を確実につくっている。

〇話題提供と提出資料―2(大山 宏)

“基本制度部会報告書のとりまとめ(案)(第9回基本制度部会資料3)”

                        &意見一覧(第10回資料4)

特定構造(設備)建築士による構造(設備)設計図書の作成について

“建築物の安全性確保のための建築行政のあり方について報告書(案)”&意見募集、

   平成187

“ノンリコースローンの広告(モルガン・スタンレー証券)”

『ナレッジ・マネジメントの起源と本質』、梅本勝博、エコノミスト、200688

『相次ぐ有力企業の不祥事、消費者・契約者不在の体質』、エコノミスト、200688

『時代錯誤の「小さな政府」論、国民生活を置き去りにした財政再建至上主義に明日はない、神野直彦、エコノミスト、2006822

『人口縮小時代の都市政策』、服部圭郎、エコノミスト、2006822

“大規模高層マンションは震度4でダメになる”,矢野克巳,サンデー毎日,2006730

〇話題提供と提出資料―3(長縄裕行)

『建築設計資格制度の改善に関する提言、建築関係11団体総意、平成18529

今後の公共投資に関する要望:日本建設業団体連合会、日本土木工業協会、建築業協会

〇話題提供と提出資料―4(辻 英一)

『東京都の構造適合性判定に協力』JSCA東京、鋼構造ジャーナル、200687

『建築士制度の見直し案』JSCA意見書提出、鋼構造ジャーナル、2006731

『建築士法改正の道筋』、仙田満、鋼構造ジャーナル、2006710

『専門資格導入で再提言を提出,国交大臣へ』、JSCA,鋼構造ジャーナル、20067.3.

⇒ 国土交通省は、16団体を誘導しなければならないという背景もあると同時に

  “行政官”の方には、膨大な情報量も集まってきていると思う。

『耐震偽装防止策』、読売新聞、2006724

『構造法規への学会のかかわり方を考える』、西澤英和、建築雑誌、20041月号、

〇話題提供と提出資料―5(真柄榮毅)

『雑感 リスク概念を理解し、安心・安全の意識を求めて』、真柄メモ

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総会での意見交換おいて、たいへん興味深い重要なメッセージを以下に列記する.

⇒ 今、最も大事なことは、技術的な常識がチェックされていないということであり、

   現状は、非常識な技術内容をチェックしているのではないですか。

⇒ 現行の建築基準法施行令第20条を“元の姿へ戻すべきである”

   法律のレベルを下げると、技術者のレベルは上がる。

⇒ 変なことをする人には責任を取らせるべきである。しかし、懲役刑が導入されたと

   いうことは“時効”があるということになる。

※⇒ 建築確認申請料や設計料と比べれば、マンションの新聞広告料はベラボウに高い。

⇒ 設計したら夜も眠れないという凄さがあるはずである。

   現行の法規や諸規準などにしたがって設計していればよいとはならないと思う。

   現状は“構造設計者”ではなく構造計算屋があまりにも多いのではないですか。

⇒ 品確法に対応した設計した場合などにおいて“設計責任をほんとうにとれますか?”

   たとえば、JSCAのエンジニアらが設計責任をキチンととることが出来る対応可能

   なレベルの内容をまとめて社会へ訴えていく必要があるのではないですか。

 

 

 

 

 

         

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