日本建築法制会議 40 総会 議事録

日 時:2008年9月3日(水曜日)1000分〜1200

場 所:東京都港区新橋3163 港区立生涯学習センターばる〜ん304学習室

出席者:12名(敬称略・50音順)

        安藤正義、大山 宏、加藤光一、佐藤孝弘、山東和朗、竹川忠芳、

 英一、西 邦弘、平松朝彦、眞柄榮毅、柳澤孝次、山田利行、

◎主な情報発信(敬称略)と主な意見交換(⇒)

○提出資料(辻 英一)

 :「格差是正の処方箋」、堺屋太一、週刊ダイヤモンド、2008.8.30.

⇒大阪と東京との比較だけでも、この格差(人脈、情報、地域の固定化)が顕著である。 

:「本当の地方再生とは?」、片山善博、日経ビジネス、2008.8月号

  ⇒ 地方の建築業界は危機的状況である。「本業では利益が上がらない」という状況の

中で、業態の変革が問われている。

:「食えない士族・師族、弁護士、歯科医師など花形業種がいまやワーキングプアに転落した。

  、安田浩一、週刊ダイヤモンド、2008.8.30.

⇒ 古い「徒弟制度」のよさに頼るだけでなく、組織的にプロフェショナルを

育てる“場”が必要ではないか。

⇒ スポーツ界のインストラクターやトレーナーのように、優れた指導者を活用して熟練のプロフェショナルを育てる“場”と環境づくりが大切である。

:「改正建基法の影響と新しい動き」、鋼構造ジャーナル、200884

⇒ 確認申請時の建築設計図書の保管のみならず、着工から竣工までの一連の詳細な設計図や施工図等を保管管理して、竣工後の維持管理・保全などに活用していく環境システムづくりが一層重要となる。

⇒ かつては、完全な竣工図を作成する慣習がよく守られていたものだが、

スクラップ・アンド・ビルドが主流になって、よき慣習が廃れてしまった。

 ○提出資料(竹川 忠芳)

:講演会「ヒートポンプと外断熱」、日時:200893日、場所:機械振興会館

NPO法人外断熱推進会議 http://www.sotodan-npo.org 

:「建築基準法再改正のために」、(株)希望社の建築情報誌飛翔特別号、2008

:「建築基準法再改正を考える集い」200.9.13.(土)10時〜17時、希望社本社

○提出資料(安藤 正義)

:「都市計画法にからむ建築基準法の適用規定」安藤正義、200893

 ⇒ 都市計画法の建築基準法の判断権限を有する者は誰か?/建築基準法第2条

第5項の「主要構造部」の適用が適切なのか?/「容易に移転し、又は除却

することができないものである」ことを認める者(法的資格者)は誰か?

⇒ 1950年制定当初の建築基準法は耐火防火が主眼の建築指導であった。現在は、

それに耐震が加わり建築規制になり、都市計画法と建築基準法とで、規定の矛盾が拡大する一方である。

○提出資料(平松 朝彦)

   :「耐震偽装問題の根幹を考える」、平松朝彦、生活共同組合研究、2008.8.

    ⇒ マスコミ報道の過熱・他社より安く・構造設計の目的は「経済設計」・確認審査現場の混乱・確認審査チェックの内容とは・建築士という資格・犯行の動機・

      事件の幕引き・建築基準法の盲点・マンションは商品か

○提出資料(大山 宏)

:「建築基本法制定を貴党のマニフェスト掲載についての要請(案)」、20088

「建築基本法の提案」 、建築基本法制定準備会案(20068月)

  :「建築基本法の制定の動き」に関する新聞報道記事

時事通信社 「建築基本法」制定へ=耐震偽装事件で責務規定―国交省

建設工業新聞「国交省「建築基本法」制定へ、社整審に91日諮問、

               建築物の「質」議論

建設通信新聞「安全と質求め「建築基本法」/社整審、検討着手/国交省

ケンプラッツ「建基法を超えた品質確保策の検討開始」

   ⇒ なぜ、今の時期に国土交通省から“建築基本法の制定の動き”が出てきたのか。

⇒ 既に改正された諸法規基準の上に重ねて“建築基本法の制定”を目論んでいる

のなら、今後の制度設計などに関して官への監視を怠れない。

   ⇒ スエーデンでは市民・国民の多数の意見を必死に聴こうとして努力する。是非、

建築分科会でも多数の意見を聴き、しっかり議論してから結論を出してほしい。

:「社会資本整備審議会 建築分科会(第20回)平成18831日の議事録

審議会・分科会の答申決定の会合にもかかわらず出席者数は半数以下。定足数

1/3とは言え、これで委員は社会的な期待・責任を全うしたと言えるのか。

   ⇒ 出席委員・欠席委員・発言委員を明示すべきだ。

   ⇒ 審議会は議論せず事務局用意の結論だけを了承する単なる儀式機関か。

  :「改正建築士法11月施行 、設計、人手不足の懸念」、読売、2008.9.1.

:「混乱と迷走を極めた建築士法改正騒ぎ」、河野進、JIA,200610

     提出資料〔眞柄榮毅〕

   :「国土交通省社会資本整備審議会委員名簿および建築分科会委員名簿」、

⇒社会資本整備審議会 http://mliy.gp.jp/policy.shingikai/s201­_shakai01.html

                                     (200881日現在)

⇒建築分科会 http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s202_kenchiku01.html

                      (200841日現在)

 

 

41回 『日本建築法制会議』総会のご案内

日時:2008年12月3日(水曜日)午前10時〜12

場所:東京都港区立生涯学習センター:ばる〜ん学習室

       (東京都港区新橋3163 Tel.0334311606

      JR新橋駅・烏森(からすもり)口より虎ノ門方向に徒歩1分・左側

            センターのマップはこちらをご覧ください。

            http://www.kissport.or.jp/sisetu/study/study.html

AGENDA(予定) 次回総会の開催日程

         〇「建築基本法」制定の動き他

         〇 その他

参加連絡:会場および資料準備のため、2008年11月28日(金曜日)までに

     参加者の名前・連絡先を事務局(メールhideki-m@wd6.so-net.ne.jp )

     まで、ご連絡下さい。参加費 1.000

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