平成15年12月新潟県議会 建設公安委員会議事録抜粋             040325 加藤光一

平成15年 12月定例会 建設公安委員会 平成15年12月12日 △開会午前10時

○委員長 これより、建設公安委員会を開会いたします。 本日は、港湾空港局関係及び企業局関係の審査を行います。

 これより、港湾空港局関係の審査を行います。 まず、配付資料について、説明願います。

 

◎港湾空港局長 (別添「朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故について」及び「航空路及び航路の動向について」に基づき説明)

 

○委員長 これより、ただいまの説明と前定例会における委員会の要望・意見に対する処理状況及び付託議案等について、一括して質疑を行います。

 

(中略)

 

◆青木太一郎委員 それでは、朱鷺メッセの連絡デッキ落下事故につきまして、今ほども局長からその後の経過、原因あるいは今後の見通し、更には事故責任の所在あるいは情報公開等につきましていろいろお話がありましたが、関連するものでございますから私はそれらも踏まえて、これから何点か御質問をしたいと思います。

 いわゆる朱鷺メッセ、平山県政の総力を結集して造られ、オープン後、わずか4か月目にして連絡デッキが突然崩落、落下事故、それを今はやりの、なんでやという言葉がありますが、それと同じように信じ難いことでありました。しかしながら、県当局は早速、朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故調査委員会を立ち上げ既に8回に及び事故調査委員会を開催しており、やがて事故原因の調査結果も今月中にも出されるとのことでありますが、そこで事故調査委員会、県、業界、施工業者等のホームページやいろいろな報道機関の記事、更に9月定例会の質疑、特に今議会における我が会派の佐藤浩雄議員の一般質問の質疑を通じまして、幾つか答弁漏れがあるように承りました。私は素朴な疑問があり、また、その関連等や私見も含め、これから何点か御質問申し上げますので、簡潔に御答弁をお願いいたします。

 まず、最初に平成12年11月13日、第一建設工業株式会社と工事請負契約をした際に、設計図は当然あると思いますが、構造計算書はその時点であったのでしょうか、なかったのでしょうか、もしあったなら、いつ受け取られたのか、お伺いいたします。

 

◎港湾空港局長 私ども朱鷺メッセの連絡デッキが落下しまして、今、青木委員の方からお話がありましたように、すぐに朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故調査委員会を立ち上げました。そして、この落下事故がなぜ起こったかという原因究明については、この事故調査委員会に調査をお願いしているわけです。

 したがいまして、青木委員の方からは11項目にわたる質問をあらかじめいただいておりますが、これらにつきましては、お願いしている事故調査委員会の報告が出た段階で、それぞれにお答えしていくというのが筋ではないかということで、今の御質問に対しましては本会議の答弁と同様になりますが、事故調査委員会の報告書の中で明らかになるというお答えしかできません。

 

◆青木太一郎委員 極めて残念でございます。

 それでは、去る11月10日付の日経アーキテクチャーという雑誌がございます。この雑誌が朱鷺メッセ連絡通路崩落の真相ということで、構造設計者と施工者が語る落下事故の裏側ということで、これを読ませていただきました。また、このことにつきましていろいろな関係者の証言等もあるわけでありますが、設計が完了しないままに工事が進んだと。したがって、これらのことからいたしまして、連絡通路を造る過程で様々な問題が生じたことが判明しているわけであります。度重なる設計変更、施工中のトラブル、竣(しゅん)工後の追加工事など、現場の混乱の跡が伺えると雑誌の中に書いてあるわけであります。そして、その混乱の一因はあいまいな設計、監理体制にある。県が契約した設計者と監理者は、新潟県建築設計協同組合、協同組合は新潟市の株式会社福地建築設計事務所を選定していると、構造設計を担当した株式会社構造設計集団SDGは県とは契約関係になく、福地建築設計事務所との関係も口約束だけで、契約書は交わしていないと、渡辺代表はこの雑誌の中にそう答えているのでありますが、県はそれらのことを承知しておられましたでしょうか、どうでしょうか。

 

◎港湾空港局長 再々同じことを申し上げることになりますが、事故調査につきましては、事故調査委員会で調査いただいているわけです。そして、今、お話になった点も、すべてが正しいかどうかは別にして、事実関係としてそれらしいことはありますけれども、それらついては調査しているわけです。そして、再々申し上げますが、この11点にわたって御質問がありました。これらについてはそれぞれ当事者同士で意見の食い違いがあるところもありますし、そして、こういう一連の流れの中で設計関係ばかり抜き出して御質問されていますが、当然ながらその前後にはいろいろな背景があるわけです。ですから、単純にお答えできません。

 そして、この後、調査報告が出れば、損害賠償請求するわけです。そういったことも踏まえたうえで、議会での答弁がその証拠に使われるような形では非常にまずいわけです。意図的とは申しませんが、そういうことで、飽くまでもこういった御質問に関しては、報告書が出て全体の一連の流れが俯(ふ)観できる中で、それぞれどのような形で事故にかかわったのかというふうに判断されるべき問題だと思っております。

 

◆青木太一郎委員 局長は局長の立場があって、私は損害賠償のことでこうやって質問していないのです。私はさっきから言っているように、素朴な疑問、質問を申し上げているのであって、我々は今、いろいろな会合に出ますと、やはり事故はどうなったのだということをよく聞かれるわけですから、私どもは議員として、飽くまでも県民が主人公なわけでありますから、我々の知り得る限りにおいて報告の義務があると、これは県政の中で私どもも審議機関ではありますけれども、参画させていただいているわけでありますから、それなりの報告をしなければならないと思いまして、あえて質問を申し上げているわけであります。だから、分からなければ分からない、できなかったらできないで結構ですが、続いてさせていただきます。

 そこで、構造設計集団SDGが設計を終えたのは、既に工事が発注された後の平成13年1月だったと述べておりますが、これについても答えられますか、どうでしょうか、イエスかノーで結構です。

 

◎港湾空港局長 再々申し上げますが、いわゆる事故調査委員会に調査を委託した、それにつきましては、9月定例会でお話し申し上げて、皆さん方からも御賛同いただいて、そして9月補正で所要の予算を議決していただきましたし、専決も御承認いただきました。したがって、この事故調査の原因究明については、事故調査委員会で行っているわけです。だから、口を挟むなと言うわけではありませんで、皆さん方で事故に興味を持たれて自ら資料を集められ、持論を展開されるのは結構ですが、県議会の場を事故原因の究明の場とするのはおかしいのではないかと思っているわけです。ですから、まず結果が出て、それに対してまずいと、これはおかしいではないかということであれば、その時点で御質問いただけば、事故調査委員長なり私どもがお答えすることになると思います。

 

◆青木太一郎委員 今、委員長、聞いていますと、我々議会も調査権があるわけでありますから、そのためにこれは調査しているわけですから、ちょっとこれは私はおかしいと思いますが、どうでしょうか。

 

○委員長 青木委員に申し上げますが、港湾空港局長の答弁にありますように、今は事故調査委員会が調査中でありますので、それを考慮に入れられて、質疑をお願いしたいと思います。

 

◆星野伊佐夫委員 局長、青木委員の言うのも一理ある、これは県民の代表だと、議員は調査権があると、これも一理ありますが、我が党は発言しないでしょう、止めているのです、事故調査委員会を作ったから。ここに幹事長もいるけれども、うちは相当の情報を一杯持っています。我々が持っていることは、あなたも知っているのです。でも、事故調査委員会を作ったというから、それじゃあ、調査委員会が優先するし、もし我々がちょっと動いてどこかの企業に、どこかの団体に迷惑がかかってはいけないよと、取返しのつかないことになるから止めようやということで、今、我が党は止めているのです。

 ですから、私は青木委員の気持ちも分かるし、それは確かに県民の代表だけれども、うちらはみんな封じているわけですから、あなたが言ったのもあると思います。それはそれとして、私たちは事故調査委員会の報告を待ってから、そこでやるべきだろうということで止めてありますので、我が党が黙っているのは、これに触れないというのは、あなた方に手をこすろうという意味ではないのです。毛頭ない。それが建前だろうということでやっておりますから、それだけ一つ、ここで発言させていただきます。

 

◆青木太一郎委員 今、星野委員から党の立場、いろいろお話しされたのも当然かと思いますが、私どもも実は幾ら少なくたって、3人で会派を作っているものですから、それが一般質問で質問いたしているわけでありますから、それはやっぱり私どもなりに調査をする、分かる範囲で調査をすると。この常任委員会というのはそういう調査をする、あるいはいろいろな経過を聞く、それが当然だと思っております。

 事故調査委員会の丸山委員長がいろいろな発言をされているわけでありますが、それらについても一切、既に公表された部分についても答弁はできないという意味でしょうか。

 

◎港湾空港局長 質問をざっと見てみますと、事実関係であったかなかったか、それについては先ほどお答えしましたが、非常に微妙な部分もあります。それから、これについてどう評価するか、やはりお願いしているわけですから、どう評価するかというのはおこがましくて、どうこう言えるというものはありません。ですから、先ほどの繰り返しになりますが、やはりこれは微妙な問題も含んでおりますので、例えばこれであれば、設計ばかり取り上げてありますが、施工とも絡みますし、施工監理とも絡みます。そんな中で、本当に全体の流れが分かって、全体が俯観できて、それぞれこれまでどういう役割を果たしたかというか、どういう責任を負うかというものが議論されるべきではないかと思います。ですから、全体の流れの中で個別の部分を取り上げて、それに対してどうかというのはなかなか説明も難しいということを申し上げておりまして、やはりここは、事故調査委員会で全体が明らかになった段階でそれぞれお答えすべきものではないかというふうにお答えしたのであって、私自身は決して答弁漏れではないと思っております。

 

◆青木太一郎委員 それでは、私らにもうこれ以上質問するなという意味ですが、しからば、事故調査委員会の結論が出た段階で、我々にはどういう形で、いつ結果報告についてされる予定ですか。

 

◎港湾空港局長 県民に対しては、結果が出た段階で事故調査委員長なり知事が記者会見してお話しされるだろうと思いますし、これから議会の方にどう御説明するかは、これから御相談のうえ、誠実に詳細について説明できるように対応していきたいと思っております。

 

◆青木太一郎委員 結果が出て、報告だけすればいいというものではないと思いますし、建築業界、設計業界そのものも極めて高い関心と注目をいたしているわけであります。したがって、これは結果が出た、報告だけすればいいということではなくて、私どもとすれば、事故調査委員会の結果そのものは、我々は十分に見識のあるかたがたがいるわけですから尊重もしますし、それはそれなりで結構だと思いますけれども、どういうふうになったかと経過とかいろいろな結果について、質疑応答の機会を考えているのですか、どうですか。

 

◎港湾空港局長 先ほど申しましたが、御相談して、議員の皆さんからも御納得いただけるような説明の場を設けたいと思っています。

 

◆青木太一郎委員 しかるべき、ちゃんとそれができるように、期待いたしております。

 それでは、直接事故の原因とは関係のないことについては、これだけは今の時点で私は確認したいと思っていますから、後についてはいたしません。あえて耐え難きを耐えて、いたしません。

 そこで、現在残っている連絡デッキ、非常に多くの支柱によってサポートされているわけでありますが、この連絡デッキはこれから安全であると判断するならば、これをどういうふうにして、今のままで使用するのか、将来、安全であるならば、科学的な根拠というものを県民にそれこそ説明責任があろうかと思いますが、それらについてはどうですか。

 

◎港湾空港局長 今の御質問は、現在、供用されている入江側の2本のデッキのことでしょうか。

 

◆青木太一郎委員 全部で 235メートル計画されて工事したわけでしょう。落ちたのは48メートルプラス15メートルでしょう、それ以外の同じ工法で、施工時期がちょっとずれていますから、完成時期も違うと思いますけれども、現在、残っているものの安全性というものについては、現在使っているわけなので、その後、どうするのかということについて、例えば供用に付するのであれば安全宣言というようなことで説明責任があるかと思いますが、それらについてどう考えていますか。

 

◎港湾空港局長 現在、使用はしておりません。また落ちてくると悪いということで、支保工を設置しておりまして、通行は禁止しております。

 それで、今後どうするかにつきましては、先ほど資料1の4で御説明しましたが、施設復旧につきましては、次回の事故調査委員会までにその方針がまとめられる予定となっております。

 

◆青木太一郎委員 どうも今、崩落した箇所の付近ばかり言っているようで、入江側の方もあるわけですから、それらついて。だから、私は 235メートルと言ったわけですから、全部今の崩落した部分に含まれていないと思うのですから、それについてはどう考えていますか。

 

◎港湾空港局長 現在、供用している入江側、いわゆる歩道橋2本のことについてでありますが、これにつきましては本会議で知事が答弁しましたし、今回の資料1の4の(2)に使用については事故調査委員会で支障がないとの回答を得ていると。しかし、万全を期して支保工を設置しているということであります。

 

◆青木太一郎委員 だから、支保工があるわけですから、我々県民から見れば不安に感じるわけです。だから、それらについて安全宣言を、これは知事が答弁したからではなくて、きちっと県民に説明していただきたいと、今後、そういう説明をする気はありますか。

 

◎港湾空港局長 基本的には御判断いただいたのですが、なぜそういう判断に至ったかという説明は事故調査委員長の方にお話しして、開示するようにいたします。

 

◆青木太一郎委員 そこで、これは事故原因については一切、私は触れませんけれども、将来、これを復旧しなければならないと思うわけですが、復旧の予定、それらについてはどういう御所見をお持ちか、お聞かせください。

 

◎振興課長 復旧ですけれども、事故原因にもかかわるものでございますので、事故原因が明らかになった段階でどうするのかということでございますけれども、知事が本会議で基本的に必要だということで造ったということで、それについては原則復元というようなお話をしているわけでございますけれども、スケジュールについて申しますと、これを復元するとなると、それぞれのやり方によってスケジュールが変わってきます。例えば考えられることは、設計が必要でございますし、設計についても基本的なもの、それから実施設計と、その後に工事ということになるわけでございますけれども、恐らくこれから調査委員会の結論を得て、それから検討ということになりますと、どんなに急いでやっても着手できるのは、恐らく新年度ということになると思います。そんな形で進めたいと考えております。

 

◆青木太一郎委員 分かりました。あと、もろもろ腹の中に一杯ありますが、じっと我慢して、忍の一字で我慢しながらも、将来、こういう事故が二度とないように、これは本当に大変なことだと思います。新潟県のイメージがものすごく悪くなったし、佐渡観光への影響もあると思いますので、今後、こういう事故を教訓にいたしまして、これからそういうことのないように、財政が極めて多端な折でありますから、県民の負託に一層答えられるように大いに期待いたしまして、不承不承やめさせていただきます。ありがとうございました。

 

◆星野伊佐夫委員 ちょっと関連になると思いますが、報告だけではなくて、いろいろな質疑は必要かと私は思っています。ただ、委員長、副委員長がどういう御判断をするかにゆだねますが、ただ、分かったか、聞いたか、こうだよと、あとは終わりということでない方が私は議会として、我が党内、人の党内は分かりません、ほかの会派のお考えは全然分かりませんが、私たちとしてはちょっとうまくないかなと、内部的にもうまくないかなというものが実はございますので、一言、申し上げます。

 今、青木委員が言ったとおり、復旧は急ぐべきだと思うのです。あそこは商売をやっているのだから、助けなければならないでしょう、そう思いませんか。それと、事故原因は事故調査委員会を作って審議に入るほど、証拠物件も全部出そろったのでしょう。であれば、ホテルをはじめ事業所を助けてあげる、景気もよくない、新潟県のシンボルだと思って5月にスタートして、すぐこの問題が起きたわけですから、せめて復旧はこうだと、いつごろになればこうなるよということで、私は局長に知事と副知事にその話をしてくれと、前定例会のここで申し上げたような気がするのだけれども、どうでしたか。

 

◎港湾空港局長 早く復旧しなければならないということについては、知事も副知事も同意見であります。ただ、ずさんな設計でまた落ちると困りますし、それぞれ設計なり施工について所要の期間を要しますので、また、契約に関する議会の議決もいただかなければならないので、急いでも限界がありますが、できるだけ早くできるような形で取り組んでいきたいと思っています。

 

◆星野伊佐夫委員 確かに造ったというのにまた落ちたということになればどうしようもない。だから、強度を3倍も5倍もして、あちこち何も景色が見えないほど柱を一杯立てて、そのくらいしなければだめです。今度落ちたら騒ぎです。局長の首だけでは済まない。それは分かるが、私は基本的な考えとして、早くしてお店の方はきっちりと守ってあげる、フォローしてやるという気持ちは大切ではないですか。これだけ改めて申し上げたつもりでございます。意見があれば、なかったら結構です。

 

◎港湾空港局長 早期復旧を目指して、精一杯頑張らせていただきます。

 

◆杉田弘美委員 私の方からも、この朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故の結果報告後、当委員会がいいのか、全員協議会がいいのか分かりませんが、何らかの形で議会論議の場を是非、お願いしておきたいと思っております。

 質問は違う方向にいきますけれども、・・・・(中略)

 

◆志田邦男委員 先ほどずっと青木委員とそちらの方とのいろいろなやり取りがあって、その中でちょっと私の方からも関連してお聞きしたいと思いますので、お願いします。

 結論については、次の12月21日の事故調査委員会で大体出せると、それから冊子等、約1か月くらいかかる、これは是非、事故調査委員会の報告は早く結論を出していただくと。あと、それ以後どうやって進めるか、様々な問題があるわけです。特に責任問題、責任の所在はどうするのだという、今度は事故調査委員会の報告が終わればそこにいくと、この責任の所在をどうするのか、責任はどうなるのか、これをまたどう判定するかというスキームも、これは県も当事者だというような、またそこにいろいろな利害関係者、それを判断するにはあるわけですが、この責任問題、事故調査委員会の結論が出て、それ以降どのような形で進めようとしているのか、その辺をお聞きしたいと思います。

 

◎港湾空港局長 まず第1点目、いろいろなところからいろいろな意見が出されている、これらの対応についてでありますが、一つはいわゆる独自に調査されたもので、採用できるものについては採用していくというような形でやっておりますし、また、いろいろ意見が出されております。それについては、個々には対応しないと、したがって、それらについては調査結果報告が出た段階で、それぞれお互いに議論すべきは議論しましょうというような対応を基本として考えております。

 それから、責任についてでありますが、事故責任については先ほどもちょっとお話ししましたが、事故調査委員会の調査報告書が出される時期までに、県の責任も含めてまとめまして、報告できるような形で考えておりますし、当然ながら事故に責任を負う者に対しては、その時点で損害賠償請求を行うというようなアクションに入っていくという考え方であります。

 

◆志田邦男委員 つまり、今言ったのは、そちらの方でそれぞれの施工とか設計とか、そういう責任はどうかというような答弁だと思うのですが、そればかりではなくて、今度はそれらを例えば設計でも施工でもどちらでもいいです、ミスがあったと。そのミスを見過ごしたという責任は、今度は県の方にも出てくる。そうすると、県自体もその責任を問われることも想定できる、そうすると、それらを含めた責任というのは、今度はそこから離れたところで見ながら判断せざるを得ないのではないかなと。そういうことを考えると、この責任をすぐ出しますということが一つには可能なのか、それをまたきちっと、それこそ責任問題となると裁判ということが十分に考えられる。そうすると、県が早急にこれはこうですというような、県の責任も含めたものを判断できるのかと。ですから、それをやるスキームというものを別に考えざるを得ないのではないかと思うのですけれども、その辺のことでお聞きしたいわけです。

 

◎港湾空港局長 県の責任についてでありますが、県の責任も2種類あると思います。一つは、今、委員が御指摘のように、詳細は今詰めておりますが、こういった設計施工等の発注者であって、発注者として十分に責務を果たしたかどうか、それについて一つの責任としては、第三者といいますか、対外的に契約関係にあったかどうかは別にしましても、当然なすべきことをなさない、それが結果として落下事故に至ったということで、簡単に申しますと、これだけの事故が起こった中で県の過失割合、交通事故にある過失割合としてカウントすべきような責任があったかどうか、それから、それとは別に第三者との関係では特に落下事故とは問題はないのだけれども、十分に県職員として職務を遂行したかどうか、そういった責任、内部管理の責任と賠償責任に通じるような外部との関係での責任と2種類あると思います。それらについても、何とか1月16日までに整理しきりたいと考えております。

 

◆志田邦男委員 分かりました。いずれにしても、技術的なそういうものとか、それからもっと大きな枠組みでの今言ったような県も含めた責任、言わば2段階あるのかなという感じもしますけれども、それらも含めて1月の半ばまでやるということでしたが、その辺、最終的に確認させてください。

 

◎港湾空港局長 事故調査の結果もなるべく早く出そうと思ってやっておりまして1か月、12月初めにはというのが延びて、結局、年明けに最終報告が出るようになりました。当初、想定していたよりも時間がかかるという部分はありますが、今、大体詰めの段階といいますか、おおむね資料そのものはまとまっておりますので、何とか1月16日までにセットとしてまとめたいと考えております。

 

◆志田邦男委員 分かりました。いずれにしてもこの問題、結論が出てからが、また一つの大きな山場といいますか、議論が出ると思いますので、是非、そういうことでお願いしたい。

 いろいろな意味で、この問題が設計全般、施工全般、そういったような分野で、いろいろな形で論争されているというようなのを私はずっと見てきたわけですけれども、そういう面ではなかなか事故調査委員会の方もきちんとした対応をしてきたのかなと、いろいろな証拠の開示とか、そういう面でも、これは大体評価されているなということを周りから聞くと、そんなような感じも私は持っております。

 ですから、いずれにしてもあとは要望ということになりますが、これがきちんと出て、そして先ほど青木委員からも、それからそのほかの委員からもありましたけれども、きちんとこれらを検証するというような場を設けていただいて、是非とも信頼回復をお願いしたいと思います。

 

○委員長 以上で、付託議案等に対する質疑は終了いたしました。

 説明員は、退席してください。  (説明員の退席)

○委員長 それでは、党議持ち帰りといたします。

 以上で、港湾空港局関係の審査は終了いたしました。

 (以下余白)

○委員長 以上で、企業局関係の審査は終了いたしました。

 次回は、15日月曜日午前10時より、公安委員会関係の審査を行います。本日は、これにて散会いたします。

△散会午前11時35分

 

 

平成15年 12月定例会 建設公安委員会  平成15年12月18日  △開会午前10時20分

 

○委員長 これより、建設公安委員会を開会いたします。 本日は、付託案件について採決を行います。

 まず、各党の党議結果を御報告願います。

 

(中略)

 

○委員長 よって本件は、継続審査と決しました。

 以上をもって、採決は終了いたしました。

 委員長報告については、審査の過程における委員各位の要望・意見を徴しながら、作成いたしたいと思いますので、委員長に御一任願います。

 次に、朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故に関する調査のため、関係人の出席を求め、委員会を招集されるよう、小川委員ほか7名から請求がありましたので、委員長は、新潟県議会会議規則第33条に基づき、後日委員会を招集することといたしますが、関係人の出席要求は委員会決定事項でありますので、お諮りさせていただきます。

 閉会中開催いたします委員会において、関係人として、朱鷺メッセ連絡デッキ落下事故調査委員会委員の出席を求めることに御異議ありませんか。  (「異議なし」との声あり)

 御異議ないようでありますので、さよう決定いたします。

 次に、関係人の人選については委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 (「異議なし」との声あり)

 御異議ないようでありますので、そのようにさせていただきます。

 なお、開催日時及び人選の結果については、後日文書でお知らせいたします。

 その他、当日の委員会運営については委員長に御一任願います。  これにて、建設公安委員会を閉会いたします。

△閉会午前10時25分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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